吸音材活用特集 特集コーナー

吸音材があると「環境」がガラリと変わる

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環境作りでいいモニタリングを
 

例えばあなたがDTMシステムを組んでいる部屋の壁ががっちりとした剛体だとしましょう。そういった剛体である壁だった場合は、音波の振動エネルギーは壁に伝わらない、つまり壁の中に吸収されずに完全に反射してしまうのです。基本的にこの理屈については、コンクリートの壁にゴムボールなどを当てるとほとんど減速せず跳ね返ってくる現象とまったく同じなわけです。

逆に壁板が振動してしまうとするなら、そのエネルギーは壁内を伝わり、反対側に透過波として放射されてしまうわけです。これでは近所迷惑になってしまうわけですね・・・。このとき、壁厚が音波の波長と比較して、かなり薄ければ、壁全体が進行方向に振動するので、ほとんど透過してしまうことになってしまうのです。

ただし基本的に、音波が壁を通過する過程で何らかの形でその振動エネルギーの一部が熱エネルギーに変換され音の吸収が生じるのが一般的なのです。これは、壁材の種類や、音の周波数によっても異なり複雑となっているのです。

 

吸音とは?
 

吸音とは音、つまりは空気の振動が壁材などにぶつかり、エネルギーを失う(熱エネルギーに変換される)ことをいいます。昔からよく使われている吸音材としては、グラスウールなので、グラスウールを例に話を進めていきたいと思います。
では音がグラスウールに進入するとどうなるのでしょうか?

音がグラスウールに進入すると、その部分にあった空気層が激しく運動、つまり圧縮・膨張を繰り返すわけです。この運動によって、粘性により熱が発生し、グラスウールの表面との間で摩擦熱を発生するのです。そしてグラスウールに伝わった振動により、繊維間の摩擦が起こり熱が発生すします。このときの吸収率(熱エネルギーへの変換効率)は空隙の大きさ、繊維の太さなどにより異なり、又周波数に大きく依存することになります。一般に中高音での吸音率は大きいわけなのですが、層が薄くなるほど低音の吸音率は低下するわけで、200Hz 以下の低音になると、あまり吸音効果は望めないということになります。よく吸音材の周波数特性をみると、まさにそのようになっていることがわかりますので、ぜひチェックしてみてください。

 

遮音との違い
 

まず吸音とは程度の差は有りますが、どんな材料でも音を吸音(減少)させる役割を持っています。主に建築音響では、建築材料などの音波に対する物理的性質(音響性能)を調査しておき、それを利用して音の状態をコントロールするのが一般的となっています。

そして遮音ですが、空気伝播音を遮ることを遮音といいます。遮音は質量則により左右されるのが大きな特徴となっています。遮音に関する質量側により、壁の重量または周波数が2倍になると、透過損失は6dB増加する関係になっているのです。

 

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吸音材がDTMシステムに必要な理由
 

理想的なDTMシステムを組んでいる部屋を構築することを考えると、遮音と吸音にはこだわらなければなりません。例を挙げるとするのであれば、近所迷惑にならないように音を遮音する・音の反射を吸音することで、無駄な反射音を減らして素直な音を聞けるようにする。といったことが目的なわけです、。理想としては厚めのコンクリート壁が真っ先に挙がりますが、住んでいる環境は人それぞれなので、不可能と人も多いはずです。そして内面に空気層付きのグラスウール材を貼り付けることで効果が見込めるのです。

こうともなってくれば、大幅な工事が必要になるので、賃貸などに住んでいる人は難しいですよね。だからこそ、最低限の吸音材をポイントに貼ることで、少しでもデッドな環境に持っていこうということなんですね。

理想のデッドな部屋としては、天井を高くすることで、発生する定在波を低めに押さえること。そして壁面・天井面を斜め構造にすることで定在波発生を抑えるために効果的となります。また中高音で適度な反射を確保するため、表面に薄い合板を張ることもポイントのひとつとなります。更なるポイントとしては、反射しやすい壁をDTMシステムを組んでいる側にするか背面にするかでも音が変わります。

一般にではりますが、DTMシステム側を吸収傾向にして、背面を反射傾向にする方がいいと思います。いずれにしても、中音域の室内音響が音質や定位感を支配することになるので、デッドな環境を整えて音に拘りましょう。

 

すぐにできるデッド環境作り
 

人それぞれですが、主にDTMシステムはデスクを使って構築していると思います。加えてデスクも壁につける形で置いていることでしょう。できるなら壁の中央にデスクを置いて、両サイド(壁)との間隔をそれぞれに均等にとることがベストなシステムだと思います。

それでは吸音材を貼るポイントを解説していきたいと思います。

1. モニタースピーカーのバック

モニタースピーカーを設置している背面の壁に吸音材を貼ることによって、反射音が交じり合って濁る現象を抑え、すっきりとした素のモニタリングが可能になります。

2. モニターディスプレイのバック

モニターディスプレイの背面も反射音が発生しやすいポイントなので、吸音材を貼ると改善されます。また、DTMシステムを構築している自分が座って対面している壁一面にも吸音材を貼ると効果覿面です。

3. スピーカーのサイド

スピーカーがサイドの壁から離れている場合であっても、ポイントを探して吸音材を貼る事で、反射音を防ぐことができます。

4.背後の壁

DTMシステムを構築している背後の壁にもそれなりの工夫が必要です。周りを吸音していても、バックに隙があってはせっかくの環境も台無しとなってしまいます。なので、バックにも吸音材、もしくは遮音カーテンや吸音カーテンを貼る様にすると、デッドな環境を構築できます。

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